八坂神社のお膝元、ここ祇園町では祇園祭の行事は、川向こうの鉾町とは比べ物にならないぐらい沢山あるのですが、長い歳月の内に消えていった行事も沢山あります。
例えば「お練り」
昭和のはじめ頃まで28日の神輿洗い、松明や神輿の後について祇園町の芸舞妓さんが思い思いの仮装をして歩いた(もしくは大きな台車に乗って)そうです。
今で言うコスプレ大会ですね(^_^)
お練りには着物業界など当時の豪商がスポンサーだったそうで、現代での再現は金銭面からもなかなか難しいと思うのですが、我々祇園町の商人が当時のようにちょっと面白い事をやってみようという事で、今年からそれぞれ趣向を凝らした変わり提灯を持って神輿洗いの行列の最後尾を歩こうということになりました。
例えば酒飲みの旦那さんは徳利の提灯を、下駄屋の大将は下駄の提灯を。
藤村屋でも販売してる原了郭さんは黒七味の筒を象ったものとか。
藤村屋はどうしようか散々悩んだ結果、金魚提灯を幾つか作って参列する事にしました。
金魚提灯は山口県柳井市の金魚ちょうちんを参考に、、、とうか丸パクリデザインで作りました。
柳井商工会議所様、作り方解説ホームページありがとうございます。
先ず最初は加工し易いだろうと針金を使ったのですが、これがなかなか綺麗に円が描けなく、また紙を貼る際にちょっとずついびつになっていくんですね。
次は竹ひごを使ってみました。
ロウソクで曲げようと試みたら、焦げたり折れたり(汗)
バケツにやけどしない程度の熱めのお湯を入れてバケツの内側の円にそってちょっとずつ曲げると、うまいこと行きました。
こんな感じに魚型に丸めたものを2つ使って胴体を作り、真円に近い丸を竹ヒゴで作って頭部分の区切りに使います。
竹ひごと竹ひごの接合はビニールヒモを細く裂いたもので括り付け、上からべっとりと木工用ボンドで固めました。
最初は麻ヒモを使いましたが、細いようで括るとコブになる厚みが気になります
その点、ビニールひもは細く裂いても強度がありますし、色も白くて目立ちません。
竹ひごは元の棒に戻ろうという力が働くのか、金魚にしてはちょっとスマートになりすぎたので、来年はもっとズングリムックリになるように工夫したいと思います。
障子紙を木工用ボンドで貼付けて、ヒレを作って、映画美術なんかを生業にしてる友人に色を塗って頂いて。
紙の張り付けは結構手間がかかる作業で沢山の方にお手伝いを頂いて、なんとかなりました。
「目は口程にモノを言い」なんて言いますが、ホントに目のデザイン、貼付ける位置で表情が変わるんですね。
面白い!
アクセントに作ったピンクきんぎょちゃん、おメメぱっちりのかわい子ちゃんです
こんな感じでただ今、藤村屋の店頭にぶら下げてますので、ぜひ見に来て下さいませ
(2021年現在は一匹だけぶら下げております)
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