8月14日から3日間、家族旅行で、呉、広島、岩国へ行ってきたのですが、広島でどうしても実現したかったのが、京都市電との再開でした。
僕が小学六年生だった昭和53年に京都市電は廃止されたんです。
残っていた車両は広島へ貰ったというのは聞いていたものの、中学生の時の修学旅行で広島へ行った時も見た記憶が無く、それ以来初めての広島という事もあり、懐かしい京都市電がどうしても見たかったのです。
うれしい事に15台の車両が現役で広島の町を走っており、その一台一台に京都にゆかりのある名前が付けられてるそうなんです。 で、どうせなら地元「ぎおん」の名前をもらってる1911号を見たくて、広電(ヒロデン)のホームページから、どの路線に乗れば元京都市電である1900形が走ってるか問い合わせてみました。 翌日には丁寧な文体で返信メールが届き、広電本社前-横川駅を走っている事がわかりました。
でもヒロデンの路線図を見ると、元京都市電が走っているのはJR広島駅から原爆ドーム前など観光ルートからは外れた路線で、乗る計画が立たず、旅行中の限られた時間の中、京都市電に何の思い入れも無い大阪出身の嫁や子供に付き合ってもらうのも悪いし、もし時間が余ったら行ってみようと決めました。
広島入りして14日と16日の二日間で5回ほど路面電車に乗りましたが、乗車区間がJR広島駅から紙屋町や原爆ドーム前などのいちばん人の多い区間だったせいか、どれもハイカラな最新式電車ばかりで懐かしい車両には乗れませんでした。
紙屋町など繁華街で夕食を食べたりしましたので、路面電車と出くわす度に確認しましたが、懐かしい元京都市電を見る事は出来ませんでした。
16日の最終日に原爆ドームや平和記念館を見て、帰りの新幹線まで後1時間少々、もう時間も無いし市電は諦めて繁華街をブラブラして時間を潰そうかと、元安橋からアーケード通りへ入り本通りを越えたあたりで視界の端っこに見覚えのある車両が横切りました。
「うあぁー、走ってるー」30年ぶりの再開に思わずどんどん声をあげてしまいました。
時計を見ると新幹線の時間まであと1時間、うーん、どうしよう、悩んだ結果、少し乗っただけで環状JR広島駅へ戻る事になりました。 >
ヒロデン本町駅(袋町だったかも?))で待つ事10分、この時間が長かった事(^^;
3台ほど新型車両をやりすごして、いよいよ1900車両系がホームへ入ってきました。
1904号車かも川号です。 乗りたかった「ぎおん」ではありませんが、鴨川から徒歩5分の所に住んでいる人間には嬉しい車両が来ました(^_^ )
さっそく乗り込んで、懐かしい車内をつつみ車両の先頭へ行きました。
ああ、懐かしい。 子供の頃、いつもこの場所に立ち運転手気分を味わった思い出がフラッシュバックしました。
当時と変わらない(であろう)運転席には女性の運転手さん座っておられました。
京都市電時代には男性運転手ばかりで女性運転手はおりませんでしたから。
時代の流れを感じました。
原爆ドーム前で降り、折りかえし、新型電車でJR広島駅まで行き、広島を後にしました。三駅ほどの短い鉄道区間でしたが、とても懐かしく嬉しい時間でした。
大事に車両を使って申し込んでいるヒロデンの皆様や広島市民の皆様へ感謝の気持ちでいっぱいになりました。
[余談]
現地で、ヒロデンの話を聞いて、三回ほど「コトデン」と言ってしまいました。 親父の出身が高松なもんで(^^;
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