
祇園町にも当然、というかここ数年はどんどん観光地化していた祇園町なのでコロナの影響は大変ひどいものがあるわけでございます。
八坂神社の門前町、祇園商店街のある四条通りでも三軒に一軒は閉まってるような状態になってしまいました
こんな状態でお客様を待ってても仕方ないわけで、飲食店ではテイクアウトの動きが出ております
日本一美味しいいなり寿司を作ってはるいづ重さん、大将が非常に面白いお方なんですが、まかない飯からのお弁当を販売してはります。
そのチラシがほんまに面白い!

「常はしませんコロナ限り」
京都通の方ならわかると思いますけど、これ祇園祭の時に鉾町でちまきを売る地域の子達が歌うちまき売りの歌をもじってあるんですよ
「常(普段)は出ません今晩限り〜」
可愛いお嬢ちゃんが歌ってるところを想像してツボにはまります(笑
そしてもう一枚がこれ

コロナで沈みがちな気持ちがカラフルで面白いチラシで救われるような気がします
いづ重さんは祇園の名店であられられますから、ぜひとも高い効果をあげていただきコロナ恐慌を生き残っていただきたいものです
(他店のことを言うてて、藤村屋自身が生き残れるかわかりませんが)
さて、そんないづ重さんに用事で行ったら特別販売中のおにぎりを頂きました
ラップで巻かれてたのを剥がすとこんな感じ
海苔と薄塩だけのシンプルなおにぎりですが、いづ重さんのご飯は未だにおくどさんで炊いてはるので一味違います(たまに煙で火事やと通報されるそうです)

ひとつずつ手作りで形が不揃いなおにぎりを見ていて、ふと料理研究家の土井善晴さんの記事を思い出しました
土井善晴さんが“伝説の塩むすび”のレシピを伝授。大切なのは「形よりも、食べて美味しいこと」
この記事の中で土井さんは
「『塩むすび』いうのはね、やっぱりね基本が集まっているんですわ。塩むすび、これが美味しいのができたらね、手を洗うこととかね、手加減とかいうようなものがあるでしょ。熱々を握るタイミングもある。そういうようなことは、全てのお料理をおいしくする一番基本の要素やいうことなんです」
「形を整える、いうことに気を取られてるわけですよ。日常の中で我々は。形よりも、食べて美味しいなというのが(大事)」
「同じものでも違う味になる。これがお料理のすごいところです」
とおっしゃってます
最近おにぎりと言うと一番に「コンビニ」とイメージする人も多いと思います
あの形が全く同じで味も同じ、数日は硬くならない便利なおにぎりです
土井さんのお話の中で料理の自由さを話されてますが、不揃いなものへの賛美は多様性を愛し、コンビニスーパーに並ぶ大手食品会社の全国同一企画商品に対する問題提起のようにも読めました
不揃いだからこそ愛おしく美味しいんです
いづ重さんのHP
https://gion-izuju.com/
HUFFPOST
土井善晴さんが“伝説の塩むすび”のレシピを伝授。大切なのは「形よりも、食べて美味しいこと」
の記事リンク
https://www.huffingtonpost.jp/2017/11/04/sio-musubi-yoshiharu-doi_a_23266821/
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