3年ほど前に大山崎山荘美術館でやってた「みうらじゅん マイ遺品展」の縮小版みたいなんが、京都駅の伊勢丹にある美術館「えき」KYOTOでやってたので見に行ってきました。

みうらじゅん氏の遺影
京都地元民観光

大山崎山荘で2021年に行われた「みうらじゅん マイ遺品展」は「戦いは数だよ兄貴!」と言い放った猛将ドズル・ザビの言葉を思い出してしまうぐらい、すごい物量だったんですが、今回はえきKYOTOのキャパに合わせて、遺品展の時のブラッシュアップ版みたいな感じでした。
それでも圧倒的物量には変わりなく、圧倒される展示数ではありました。

とびだし坊や

みうらじゅん氏より8歳ほど年下の私には、グッっとは来ないけどクスってなるものがアホほど展示してあり楽しめました。

上の画像の左に見切れてるのは、滋賀県に行くと嫌というほど道路に置いてある交通安全の為の標識「とびだし坊や」のみうらじゅんバージョンです。
飛んで埼玉の続編、 ~琵琶湖より愛をこめて~でもたくさん出てきましたね。
もう入口からこれですよ。得体の知れないもののオンパレードです。

マイブーム

みうらじゅん氏はマイブームという言葉の発案者でもあるそうで、氏の大量にあるコレクションが飾られていた訳ですが、

「ようこんだけ集めはるわ」

というより私は、

「ようこんだけ残さはるわ」

と感心したのであります。
収集癖のある人は、その時その時のマイブームでいろんな物を買い集めたりするんですが、ある時ハッと我に帰り

俺はなぜこんなくだらないものをセッセと集めているんだろう

と思い、捨ててしまうと思うんです、いわゆる断捨離的な感じで。
で、新しい趣味に打ち込むんですが、みうらじゅん氏は断捨離とは対極の生活でこれだけのものを残して来たのですから、ある意味物質主義の権化、でも精神面も豊か、な怪物であると思いました。

老いるショック

正直私が若い時、みうらじゅんという人は漫画家くずれの文化人気取りの人だという認識で全く興味が無かったのですが、氏の老いるショックというコンテンツを見て

只者では無い

と思った次第なのであります。
1970年代に起こったオイルショックをもじったものなのですが、老いるショックと言葉を置き換えた事で言霊が発動してしまうんですよね。
いや実際自分も還暦近くなって老いを感じ不安になる場面が多くなってた時に見たものですから、老いを笑い飛ばす事により、老いの恐怖を誤魔化してしまおうという老いるショックに大変感銘を受けた訳であります。

正しいタコの茹で方

「大暴れ」とカテゴライズされたコーナーには浅香光代とか石井光三とか大屋政子とか一時代を築いた人たちの企画レコードが飾られており、その中に「正しいタコの茹で方」があったのが個人的にはツボでした。

まあいっぺん聞いてみてください😄

このブログには画像がたくさんありますが決して盗撮した訳では無くて、撮影が許されていたコーナーを撮影しました。
とはいえほぼ全部撮影可だったんですが、肖像権の許可を取るのが極めて困難と思われる雑誌の切り抜きスクラップみたいなのは撮影不可となってました。
ぜひ実物を見に行かれる事をお勧めします。

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