雛がれい

雛がれい(子持ち笹がれい)
新!八代目日記

毎年ひな祭りの時期が近づいてくると、近所のお茶屋のおおきいお母さんが「今年も雛がれい頼むえ」って言うてくれはったので、こっちが忘れてても仕入れができたもんですが、そんなお母さん方も鬼籍に入らはって、その娘さんの世代になるとスーパーマーケットなんぞに買い物にいかはるせいか、ここ最近はとんと売れんようになりました。

食文化ちゅうもんは簡単に廃れるもんなんですなぁ

なんの事を言うてるんかというと、ひな祭りの時にお供えしたり食べたりする食品、例えばちらし寿司身しじみのたいたん赤貝とかとり貝のてっぱい

ひちぎり
和菓子やとひちぎりなんてちょっと変わったお菓子が京都にはありまして、また大阪あたりやとハマグリのおつゆなんかも食されるようで、食文化ゆえ地域色があっておもろしろいんですが、そんなひな祭りを飾るご馳走に昔は雛がれいというものがあったんですわ。

ネットで検索しても雛がれいについてはほとんど情報が出てこなくて、お母んが大事にしている大村しげ著の京暮らしって本にも出てこない
もうこれは終わった風習なんやと思ってたら、近所の瓦屋のお母さんから注文があった

どうせならええもんをと、子持ちの笹かれいの小さいのんを仕入れてきました

雛がれい(子持ち笹がれい)

小さすぎておかずにするには頼りない、そして笹がれいなのでちょっとお値段が高い
注文枚数が少ないのでぎょうさん残りそうですが、消えゆく文化に対する最後の悪あがきみたいな気持ちで仕入れてきました

お母んの炊いた身しじみのたいたんとともに藤村屋の店頭で販売中です
売れたら「雛祭には雛がれいを食べる」という食文化の継続にお役に立てるかもと思いながら

身しじみのたいたん

コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

宝塚音楽院生徒募集
新!八代目日記
ネット歴。四半世紀前を想い物欲を治める

うちは年度末が8月で今年からfreee会計導入したんですが、慣れてなので、会計事務所に渡すデータ作り …

侍タイムスリッパー
新!八代目日記
ジャンボタニシに田んぼ一枚全滅させられた安田淳一監督の侍タイムスリッパー面白かったです

侍タイムスリッパー観に行ってきました。 むちゃくちゃ面白かったです。 おすすめします。 京都ロケが多 …

みうらじゅん氏の遺影
京都地元民観光
3年ほど前に大山崎山荘美術館でやってた「みうらじゅん マイ遺品展」の縮小版みたいなんが、京都駅の伊勢丹にある美術館「えき」KYOTOでやってたので見に行ってきました。

大山崎山荘で2021年に行われた「みうらじゅん マイ遺品展」は「戦いは数だよ兄貴!」と言い放った猛将 …