先日、西国三十三所巡礼で京都府舞鶴市の松尾寺に行きました
2度目のお参りなのですが、1度目のお参りが数十年前という事で記憶がずいぶん薄れておりました
山中の古刹で馬頭観音が祀られております。
本堂の中でお守りなどを売っておられるお寺のお手伝い?のおじさんが、ずいぶん気さくにいろんなお話を聞かせてくださいました。
松尾寺を後にし、せっかく舞鶴まできたので、以前より行きたいと思っていた舞鶴引揚記念館に行って参りました
昭和四十年代生まれの私の世代でぎりぎり聞き覚えのある歌
「母は来ました 今日も来た この岸壁に今日も来た」
二葉百合子さんの歌で有名なあの舞鶴港ですね
館内はさほど広くは無いのですが、大変だった大陸からの引き上げ、過酷なシベリア抑留などの資料がたくさんありました
ボランティアスタッフのおばさんが自分の娘時代の話をして下さいました。
おばさんに勧められて引き上げ船が入港した湾と引き上げ桟橋に寄りました
とても綺麗な内海の湾なのですが、あちこちに杭があります
ボランティアのおばさん曰く「湾内は水深が浅いため、沖で大型の引揚船から小さな船に乗り換えて桟橋に降りられました。たくさんの小舟が必要だったので係留用にたくさんの杭が埋められた」との事
綺麗な海に人工物がたくさんあるのが異様な光景のように見えました
戦争に関わるものだったから特にそう感じたのかもしれません
その後、引き上げが終了して引揚者の一時収容所施設などがあった場所は、木材の加工工場となり、この杭も輸入木材の係留に使われたそうです
湾内を眺めながら、大変な苦労をされた先人があってこその今の平和がある訳で、先人に心より感謝すると共にこの平和な時代がいつまでも続くようにと思いました
コメントはまだありません