
祇園町には二つの顔がありまして、メインストリートの四条通りに面したところは観光の街、というかここ20年の観光地化のおかげでフランチャイズ店とか駅ナカとかどこにでもある漬物屋とか極めてしょうもない通りになってきたのですが、一筋北か南に入ると祇園町本来の姿、歓楽街としての祇園町になるのです
昼はひっそりしてるけど夜はにぎやかな通りなので、夕方から深夜まで営業の飲食店が多いのですが、おかるさんは昼前に開店して夜中までやっている歓楽街としての祇園町ではいつでも開いてて使い勝手の良いお店です

昔は二階建て?だったかの町家だったように記憶してるのですが、働き者の先代奥様がよう気張らはって今は自社テナントビルの一階にて営業してはります
画像の下に「こちらにお並びください」の張り紙が見えますように、ちょくちょくテレビの取材を受けてはりまして、観光シーズンなどは多くのお客様が順番待ちで並んではります

店内一面のサイン色紙、おかるさんの人気がよくわかる店内です
おかるさんは店内で食べる事はもちろん出来るのですが、配達もしてくれはります
いやそんなん店やもん屋なら当たり前やん、と思われるでしょうけど、配達先がお茶屋さんとかスナック、バーなどを広く網羅しており、出前を頼んで食べて良い店なら祇園町の中ならどこでも配達してくれます
夜の祇園町を岡持ち持って自転車で走ってはるのは、仕出し屋さんかおかるさんか、というぐらいよう走ってはります
おかるさんは、カレーうどんが美味しいと評判で、そのカレーうどんにスライスチーズトッピングとかとんかつとかエビ天をトッピングするメニューがあります。
これは私の知る限りで間違ってるかもしれませんが、もともとメニューにはありませんでした
お茶屋で飲んでる酔客が、カレーうどんに、アレ乗せて、これ乗せて好き勝手に注文したらちゃんとおかるさんは対応してはったんですが、細かい注文がわずらわしかったのか、いや実際商売してたらそんなん煩わしいに決まってます、いつの間にか正式メニューになっていったように思います。
という事で同行した友人がカレー中華を頼んでるのを尻目に、例によって親子丼を注文しました。

おかるさんは基本的に酒を呑んだ後のシメに使う店なので、並盛りでは私には少し物足りません
近所の店ゆえ物足りないのを熟知してますので、大盛りを頼みました。
親子丼についてるのはタクアンとなります
値段は1,000円を超えてたと思うのですが、繁華街で深夜営業もして配達もしてるお店なので仕方ないです
それを理解した上で行かないとダメな店だと思います

山椒は最初からふりかけタイプ、だしをたっぷり含んでふんわりあがった卵にかしわがよう絡んで美味しく頂きました
おかるさんは歓楽街の祇園町に無くてはならないお店です、食べ歩きの観光客は適当にあしらいつつ、これからもずっと地元民の深夜の胃袋を満たして欲しいと思います
おかるさんは京阪本線祇園四条駅が最寄り駅です、徒歩3分ほどです
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