水上勉の櫻守を読んで気になってた旧福知山線廃線跡へハイキングに行ってきました(その2)

武田尾記念日
新!八代目日記

その1からつづく

この画像を見て頂くと渓谷側に柵がありますが、ハイキングコースとして整備される前は一部が老朽化してたりなかったり、また鉄橋は枕木から下が空洞で下の川が見えてて整備用の側道を通らなかったりしなければいけなった、まさに「自己責任」なルートだったのですが、今は綺麗に整備されてて子供連れでも安心して歩ける状態になってます

道も廃線跡だけあって勾配がほとんど無くてとても平坦で、80kg超えの肥満体の私でも苦もなく歩けました

ただし、枕木が残ってるところがあるので道がデコボコして蹴つまずきやすいし、ふみはずすと捻挫の可能性もなきにしもあらずな感じでした
実際この日、テンションが上がって小走りしてた子供さんが枕木に足を引っ掛けて転倒してるのを二回みました
いずれもさすがに体の柔らかい子供さんだけあって、怪我も無くすぐ立ち上がってケロッとしてましたが。

武田尾ハイキング一つ目のトンネルの入口

さて、いよいよ僕が桜の次に楽しみにしてたトンネルです。
普通の道路のトンネルとは違い、廃線跡のトンネルという事で照明が全くありません。
鉄オタの方なんか、歩いて鉄道用のトンネルを通れるなんてそうそう無い機会だと思いますのでおすすめです

武田尾ハイキングのトンネル
昔にこのハイキングコースを調べたら、トンネルにコウモリがいると書かれてるブログがあったのですが、この日は4つほどあったトンネルでコウモリを見る事はできませんでした
時間帯が悪いのか、はたまた人が増えたので住みづらくなったのやら

武田尾ハイキングトンネル

中に入ると数十歩でそとの光が届きにくくなるために真っ暗になります。懐中電灯必須です

武田尾ハイキングのトンネル

出口の光が見えて来た、もう一息です
こんな感じのトンネルが4つほどありました。

武田尾ハイキングコースの枕木

少し道が広くなったところに枕木がまとめられてました
いずれ何かにに再利用されるんですかね?

武田尾ハイキングの鉄橋

最後のトンネルを抜けると鉄橋が

武田尾ハイキングの鉄橋

この鉄橋は整備前は枕木の間から下の川が丸見えで、横の整備用側道を歩いて渡らなければならなかったそうです
高所恐怖症の私には大変ありがたい整備です。

武田尾記念日
ハイキングコースも終わりに近づき、画像の記念碑がある前が親水広場と呼ばれる場所で広場になってて、たくさんの人がお弁当を食べてはります。

桜の園の入口
この記念碑の後ろの階段を上がると桜の園へ入る道があります。

桜の園への入口看板

先に「苦もなく歩けた」と書きましたが、それはこのまままっすぐ武田尾駅に向かいハイキングを終えたら、という過程の話で、実はここからが結構な傾斜のある(僕にとってはとても)厳しい山坂道でした

今回案内していただいた桜の森の会のボランティアさん、70歳超えの方なのですが、さすが慣れてはってスタスタと登っていかはります。
ああ、下で待ってたらよかったと思いつつ、よう考えた小説「櫻守」を読んでここへ行きたいと思ったわけで、目的地な訳で、観念して黙々と歩きました。

櫻の園への山道

さっきまでのハイキングコースとはうって変わってこの道です

こんな道を小一時間歩くと開けた場所に到着しました。

城ヶ丘のヤマザクラ

看板によるとここは城ケ丘というみたい
私たちはここで昼食にしました。 昼食は京都駅で買った駅弁です。
コンビニ弁当では味気ないし、駅弁ってなかなか食べる機会が無いのでテンションが上がります

城ケ丘から先は道が二つに分かれてて「赤松道」へ行くとさらに一時間歩くようなのですがその先の矢印看板に「山道、急な登り」と注意書きがあるのであっさり断念、来た道とは異なる、元の場所へ戻るルートへ向かいました

桜の園の地図看板

桜の園の地図看板がありました
ここでハイキングコースと書いてるのが地図左側の「廃線跡」
我々がたどったのは、「親水広場」から赤い線の「紅葉の道」-「どんぐりの道」-「城ヶ丘」-「どんぐりの道」-「桜の道」-「桜坂」-「親水広場」です。

カスミザクラ

桜守の会の方が手入れしておられる所のようで、桜の品種名が書かれた名札があります。
桜のピークから10日ほど遅かったのでほとんどが葉桜になってたのですが、最後に綺麗な八重桜が見られました

武田尾の八重紅しだれ桜

武田尾の八重紅しだれ桜の看板


ハイキングコースを出るとこんな整備された空間に
ハイキングコースの途中には全くトイレがありませんので、武田尾側からこられた方はここのトイレに行ってからハイキングに臨まれる事をおすすめします

トンネルとトンネルに挟まれてます

武田尾駅

ようやくJR武田尾駅に到着しました。
トンネルとトンネルに挟まれてる無人駅です

武田尾ハイキングの工程をまとめます

所要時間
9:30 西宮名塩駅出発
10:00 ハイキングコース入口(西宮名塩、生瀬駅側)
11:45 桜の園入口
12:30 城ケ丘(昼食30分)
13:40 桜の園入口へ戻る
14:00 ハイキングコース出入口(武田尾駅側)
14:20武田尾駅着

私の足が遅いので五時間近くかかりましたが、廃線跡ハイキングだけなら二時間ほど、桜の園をめぐっても四時間あれば健脚な人なら周れるれるようです

ハイキングコース入口はJR福知山線、西宮名塩駅と生瀬駅は同じ入口になります。
ハイキングコースを歩くだけなら武田尾駅スタートでもいいのかもしれませんが、桜の園が武田尾駅側にあるので、桜の園へ上がる場合は武田尾駅を到着側にする事をおすすめします

桜の見頃
山中ですが平地とほぼ変わらないようです
その年の兵庫県の桜マップを参考にされたら良いかと
ただ私が行ったのは4月21日でしたが、時期を外してもいろんな品種の桜があるので楽しめると思います
桜守の会ホームページで毎年桜の状況をこまめにアップされてるので参考になります

次は紅葉を楽しみに秋に来たいもんです
早めに段取りして、武田尾で温泉&牡丹鍋などを狙ってみたいと思います

三角桜守の会について詳しくはこちら

三角亦楽山荘についてはこちらに詳しく書いてありました

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