桜の咲くこの時期に入荷してくるサクラマス、今日は青森産が安く仕入れられました
ウロコをかく(取る事)のがもったい無いようなピカピカしてます。 このまま店先に出せればいいんですが、切身にするにはうろこはかかんとあきません
鮭やマスを三枚下ろしにする時は、大名おろしで捌きます
普通お魚を捌く時は片身で三回包丁を入れるのですが、大名下ろしは頭の方から一回で下ろしてしまいます。
包丁を入れる回数が少ないので、中骨にたくさん身がついてしまう贅沢なおろし方という事で大名おろしというそうです、知らんけど
大名おろしは捌き方としては簡単なのですが、食べられる部分をいかに多く骨から外すかは、魚屋の利益に直結する部分なので、アジや鯖など普通の魚を大名おろしで捌く事はまずありません。
でも鮭やマスの場合は他の魚とちょっと骨の形状が異なり、身も残りにくく、また三枚下ろしにしにくいので、大名下ろしにするのがデフォなんです。
とは言え、私のようなプロフェッショナル😁でも中骨に身が(多少は)残ってしまいます。
捨てるのは勿体無いので塩ふってカマのとこと共に焼きました。
下に写ってるのはこちらも春が旬のスズキです。
カマのとこは身がプリプリしてとても美味しいんですが、見た目が悪いのが悪いのか店頭に出してもあまり売れません
一番美味しいとこなのに、皆さん損してますよー
焼きあがったマスをスプーンでせっせを身をせせりまして鮭フレーク状にいたします。
おかしいなぁ、私の包丁の腕はかなり良いはずなのに、けっこうたくさん身が取れましたよ😅😅😅
これで我が軍は3日は戦える!
ぐらいの感じの量です
塩鮭や市販の鮭フレークだと、もったいなくて入れられないぐらい、ご飯も全く見えない量の自家製鱒フレークをどっさりかけて、ぶぶあられと刻み海苔を投入してお茶漬けにして、美味しくいただきました。
セコイのに贅沢、これぞ舟場飯というものです。
鯖の中骨と大根で作るおつゆの事で大阪舟場の商人飯の事を舟場汁と申しますが、そこから私は始末な商人飯の事を舟場飯と呼んでます。
「舟場飯」とググっても出てこないので、私が言い出しっぺな言葉やと自負しております。
こういった魚の食べられるアラは魚屋さんに頼めば貰える場合がありますよ。
魚屋もアラはお金を払って廃棄してるので、常連さんが喜んでくれるならどうぞ、となるはずです。
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